【メソッド総論】対面コミュニケーションは「身体」で伝える|目・手・声のコミュニケーション機能を開発する

対面コミュニケーションのメソッド全体図(見せるもの・身体機能・目手声の開発・相手に与えること)

スピーチや人前で話す練習というと、多くの方は「何を話すか」、つまり原稿づくりから始めます。

けれども、対面のコミュニケーションで相手に届いているのは、言葉だけではありません。目の前の人は、あなたの話を聞くと同時に、あなたを「見て」います。

私たちのメソッドは、ここから出発します。目・手・声という身体のコミュニケーション機能を開発し、相手に伝わる力を、体で身につける。この記事では、その全体像をご紹介します。

1.対面コミュニケーションは「見せるもの」

対面コミュニケーションは見せるもの:話し手は言葉・声・目・手で伝え、聞き手は話し手を見ている。スピーチはラジオではなくテレビ。メラビアンの法則
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聞き手は、話し手を見ている

目の前の人はあなたを見ています。そして人は、目から多くの情報を得ようとしています。人前で話すこともスピーチも、言葉と声だけでは不十分です。

話し手は、言葉・声・目・手で、メッセージを届けます。聞き手からは、うなずき・表情・質問などの「反応」が返ってきます。この行き来が、対面コミュニケーションです。

スピーチは、ラジオではなくテレビ

ラジオは耳だけ。音声だけでは、話し手側の視点でしか伝わりません。テレビは目と耳。目で見て耳で聞くと、多くの情報が伝わり、理解が深まります。

スピーチは、ラジオではなくテレビ。相手の目に、多くの情報を与えてください。

メラビアンの法則

目の前の人が、言葉と態度で食い違う発信をしているとき、受け取る人はどれをメインに受け取り、何を手がかりに判断するのか。メラビアン教授の実験では、視覚55%、聴覚38%、言葉7%という結果が示されました。

ただしこれは、言葉と態度が食い違う場面での実験に基づく数字で、スピーチ全般の割合ではありません。それでも、相手が「見ているもの」の影響がどれほど大きいかを教えてくれます。

2.身体機能を使って、伝える力を磨く

身体機能を使って伝える力を磨く:WhatとHow、目や顔・手や体・声。スポーツの習得と同じく身体に覚え込ませれば上達する
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What(何を)と How(どう伝えるか)

伝えるものには2つの側面があります。Whatは、メッセージや企画、提案といった「中身」。Howは、それを分かりやすく、印象的に伝えるための「伝え方」です。人々に向かって表情豊かに、身振り手振りを交えて、声にも強調や抑揚を付ける。

How を担うのは「身体機能」

  • 表情豊かに → 目や顔
  • 身振り手振り → 手や体
  • 声も強調や抑揚 → 声

伝え方を支えているのは、目や顔、手や体、声という身体の機能です。

スポーツの習得と同じ

私たちが使うのは、身体機能の技術です。だから、上達の道すじはスポーツの習得と同じです。身体を使った技術練習で、身体に覚え込ませれば、上達します。

3.目・手・声のコミュニケーション機能を開発する

上達の理由②:目・手・声のコミュニケーション機能を開発する、体で覚えるトレーニング
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このメソッドの中心は、目・手・声の3つを「体で覚える」トレーニングです。まず、自分に問いかけてみてください。

目:スピーチをするとき、どこを見ていますか?

聞き手と、視線でつながる。

手:コミュニケーションをするとき、手の役割は何でしょう?

手の動きで、伝わり方が変わる。

声:日本語の発音を習ったことがありますか?

発音と声の表現を磨く。

身体機能で伝えると、感情に作用するコミュニケーションになります。

4.コミュニケーションの基本は「相手に与えること」

コミュニケーションの基本は相手に与えること:動物・人の活動・コミュニケーションにおける目・手・声の働き
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目・手・声の働きは、3つの段階で見ると違いがよく分かります。

動物人の活動コミュニケーション
目見わたす・見つける・合図する物を見る・文字を読む・鑑賞する見守る目・感謝する目・聞いてあげる目
手つかむ・投げる・たたく文字を書く・料理をする・スポーツする応援する手・ほめる手・共感する手
声叫ぶ・おどす・合図する電話をする・話をする・歌う人を元気にする声・まわりを明るくする声・安心させる声

動物としての目・手・声も、日々の活動での目・手・声も、自分が何かを「得る」ための働きです。それに対して、コミュニケーションでの目・手・声は、相手に何かを「与える」ための働きです。

見守る目、ほめる手、安心させる声。自分が得るから、相手に与えるへ。これが、対面コミュニケーションの基本です。

まとめ:メソッドの全体図

  1. 対面コミュニケーションは「見せるもの」。聞き手は、話し手を見ている。
  2. 伝え方(How)を担うのは、目・手・声という身体機能。
  3. 身体機能は、スポーツと同じように、技術練習で身体に覚え込ませれば上達する。
  4. コミュニケーションでの目・手・声は、相手に「与える」ためにある。

このメソッドでは、目・手・声のそれぞれを、具体的なトレーニングで開発していきます。


一般社団法人 日本プレゼン・スピーチ能力検定協会

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